いや、しかし今は何か会話を探さなければいけない。悲しいかな話題に欠けて、脳みそに皺も無くて、1日の殆どをアンドロイドで過ごしている私にはとても難しい問題だ。聖さんにアンドロイドを見せてはいけない。だから人間になるが、そうすると人の目が気になる。どうしようも無くなって来た。目が鳴門みたいにグルグルしている気がする。グルグル。グルグル…無限ループグルグル。無限ループグルグルって我ながら面白い例えだな。ペロペロ。グルグルペロペロキャンディになって舐め尽くしたい。グルグル無限ループでもいいかな。あぁいけない。また私ったら、こんなしょうもない事を考えてしまって。でも止まらない。会話の糸口を探すと行き着くのは無限ループグルグルになってしまう。作業していない時でも無限ループグルグルなんて重症かなぁ。あぁ、いけない。金魚のフンみたいに歩くスピードが遅れてしまった。聖さんの歩調に合わせなくちゃ。金魚のフンだと私が勝手に聖さんに、くっ付いているみたいで益々注目度が上がって嫌な女になってしまう。せめて瘤付きに戻らないと。
「?どうしたの?」
はっ、また、しどろもどろしていたのがバレたのかしら。それとも、しどろもどろの間に何か話し掛けられていたのかしら。私って奴は全く…。
「あ、何でもないです」
聖さんに目線を向けて答える。今置かれている環境と自分に葛藤し、工場から最後の信号の先にある駅が見えて来た。聖さんは赤信号を見つめながら、
「…あのさ…」
少し緊張しているのが分かった。
「?どうしたの?」
はっ、また、しどろもどろしていたのがバレたのかしら。それとも、しどろもどろの間に何か話し掛けられていたのかしら。私って奴は全く…。
「あ、何でもないです」
聖さんに目線を向けて答える。今置かれている環境と自分に葛藤し、工場から最後の信号の先にある駅が見えて来た。聖さんは赤信号を見つめながら、
「…あのさ…」
少し緊張しているのが分かった。


