今日1日だけで愛し合う男女、別れる男女は一体どれ位居るのだろう。取り敢えず今、この部屋の向こう側に愛し合う男女が暮らしている。愛し合う男女の反対側は、恋人と別れ、この地を離れようと準備を進めて、女の私が彼女を守っている。愛し合うとは違う種類だけれど私は、それより超えたい。一線を超えるのでは無く、何か…何だろうか。眞奈ちゃんを抱き締めて、そのまま溶け合って私の身体の一部にし、私が盾になりたいと言う気持ちかもしれない。ならば私は、やはりレズビアンなのだろうか。眞奈が雨にうたれ無いように、強風に煽られないように、暑い太陽に晒されないように、冷たい雪に当たらないように、守りたい。どうして優介には、それが出来なかったのか。完璧な人間、神よりも上の眞奈ちゃん。完璧だと思っていたけれど眞奈ちゃんも普通の人間だった。優介と言う人間に破壊されてしまったから。だから人間と人間がぶつかるとロクな事が無い。だから私はアンドロイドになった。今は温もりを与えたいから人間になっている。打たれ強いアンドロイドで盾になり眞奈を守り、人間の温もりで包み込む。半人間。
「美夢、はじまったよ」
「え?」
眞奈がテレビのボリュームを下げた。私はテレビの音しか聞こえていなかったけれど、眞奈はもう、神経質になっているみたいで瞬時に反応した。私は壁に耳を付ける。…聞こえる。声だけなのに壁1枚だけ隔てられているからリアルで、まさに数mしか離れていない場所で生々しく営みが繰り広げられている。あ…。あんっ。あぁっ…。とか、男の方も、う…あぁ…。と低い声と高い声が快感に負けて入り乱れている。
「やめてっ」
眞奈の声に、はっと我に返る。私の拳を掴んで離そうとしない。壁を殴ろうとしていたらしい。
「ごめん!壁穴開いたら修繕費かかっちゃうね…」
隣りの性行為中の恋人達に聞こえる様に声を発した事によって私の怒りは、少し治まった。落ち着け。床に置いてあった時計を見つけた。深夜2時過ぎ。性行為をしても可笑しくない時間じゃないか。そう言い聞かせる。
「美夢、はじまったよ」
「え?」
眞奈がテレビのボリュームを下げた。私はテレビの音しか聞こえていなかったけれど、眞奈はもう、神経質になっているみたいで瞬時に反応した。私は壁に耳を付ける。…聞こえる。声だけなのに壁1枚だけ隔てられているからリアルで、まさに数mしか離れていない場所で生々しく営みが繰り広げられている。あ…。あんっ。あぁっ…。とか、男の方も、う…あぁ…。と低い声と高い声が快感に負けて入り乱れている。
「やめてっ」
眞奈の声に、はっと我に返る。私の拳を掴んで離そうとしない。壁を殴ろうとしていたらしい。
「ごめん!壁穴開いたら修繕費かかっちゃうね…」
隣りの性行為中の恋人達に聞こえる様に声を発した事によって私の怒りは、少し治まった。落ち着け。床に置いてあった時計を見つけた。深夜2時過ぎ。性行為をしても可笑しくない時間じゃないか。そう言い聞かせる。


