「大学、どこいくの?」 もうすぐ受験生の私たちには、自然とそんな話が出る。 市内随一の高校に通う彼は、きっとレベルの高い所にいくんだろう。 かたや私は地元の国公立すら危うい。 たまに、この違いが寂しくなる。 背の高い君、背の低いあたし。 手の大きい君、手の小さいあたし。 かっこいい君、可愛くないあたし。 勉強のできる君、勉強の出来ないあたし。 あたしは、なにひとつ、君の隣に並べていない。 .