インターホンを押せば、中から「はい、はーい」と声が聞こえ、誰かが出て来た。 「陽太?!」 出て来たのは、柚。 「よっ」 「ど、どうしたの?! こんな時間に…」 もう、8時まわっちゃってるか…。 「ん、これ」 「ぇ…」 俺はさっき買った傘を差し出す。 「前のと違ってごめんだけど」 「…これ」 「気に入りましたか?」 柚は涙目になりながら、俺の胸に飛び込んで来た。 「…あり…がとぉっ…たから、ものにする…ッ」 「そんな大げさなっ」 ひくっひくっと泣いてる柚をそっと抱きしめる。