「はい、陽太のぶん!」 「ん、サンキュ」 帰りは、柚と手を繋ぎ、バスへと乗った。 柚は疲れたのか、俺の肩に寄りかかりながら眠っている。 そんな柚の額にキスを落として、俺は柚の手をギュッと握った。 バスはすぐに駅に到着。 柚を起こして、バスを降りた。 「おはよ、柚」 そっと額にキスしようとした時だった。 柚はピタッと何かを思い出したかのように立ち止まった。 「? どうした?」 「…ない」 「は?」 「傘がないぃぃぃ!!」 「…はぁっ?!」