美香ちゃんを送った後、成二を家まで送る。 「美香ちゃん、いい子ちゃん」 「知ってるよ、そんなの」 「お前にはもったいないんじゃねぇの〜?」 「うっせ!」 二人を見ていると、時々昔の俺と柚を思い出す。 あの頃は、俺は大バカもので、 ただ、柚が好きだった。 相手の気持ちも考えないで、自分勝手な行動ばかりしてたんだ。 その結果、柚を傷つけた。 「…がんばれよ、成二」 「? なんだ、いきなり」 「ほい、ついた。んじゃ、月曜な」 「おう!」 成二を送り、俺は自宅へと戻った。