ん?
ふいに、机を見渡すと、あるものが目に入った。
「成二、これ彼女?」
「おぅ、すっげぇ可愛いだろ」
「へぇー」
良い男には、良い女がくるもんだなぁ…。
机には、幸せそうに笑ってる成二と可愛い女の子。
「…美香、っていうんだ。すっげぇ頭いいから、高校も有名な公立校。俺が頑張んないとダメだろ」
「ふぅん、成二男前じゃん」
「当たり前だっつーの!」
ニッと笑う成二は、昔の俺を見てるようだった。
「今日、勉強すんの?」
「ん? 今日の分のお金はもらってないからしないけど…。したいんならするよ?」
「いや、いい」
「そっか」
そんな会話をしてると、コンコンとノック音が聞こえた。

