「ぁ、この人?」
奥から、まさに最近の男子中学生、って感じの子が来た。
…あぁ、こっちか。良かったぁ…。
俺は、「お邪魔します」と言って、家にあがった。
「…女の先生の方が良かった」
「成二、そんな事言わない!! ごめんなさいね、先生」
「いえ、男の子なんですから」
そのくらい、俺だって思うさ。
俺は成二くんと部屋に入った。
「…成二、くん?」
「おぅ。夏村先生だっけ?」
「陽太でいいよ。なんなら、陽ちゃんでもいいぞー」
「ふはっ! 陽ちゃんおもしれー! 俺、こんなやる気ない先生初めてかも!」
「こら、やる気はあるぞ。言っとくけど、休憩時間だけだからなぁ? こんな風に話すのは」
「ちぇー。なぁ、姉貴に惚れた?」
は??

