直の寝顔は…確かに、可愛い。 仕事の疲れが、一気に抜けて行く。 こういうの、親ばかっていうんだよな…。 まさか、自分がこんなにも親ばかになるとは思わなかった。 「ねぇ、陽太のケータイにも残してあげる」 「いや…後で赤外線でいいから」 「…なんか変な写真入ってんの」 「入ってねぇよ、バァカ」 こんなの大噓。 俺のケータイフォルダは見せられるものじゃない。 『柚コレクション』ができあがってるから。