昼休みが終わり、同時に、片付けも終わった。 「んじゃ、戻るか」 「ぁ、先、戻っていいよ…?」 「はぁ? …あぁ」 確かに、勘違いされそうだよな…。 それに、吉田に何かあったら嫌だ。 「いや、吉田先に戻れよ。俺、もう少しここにいたいから」 「そう…? じゃあ、先いくね!」 吉田は駆け足で美術史から出て行った。 俺は、窓から下を見る。 …ほら、いた。 柚は、本日二回目の告白をされていた。 もうチャイム鳴ったぞー…。