拝啓、隣の席の完璧君。


「あっそうだったけなー。
で、何回目だっけか?」


「……4回目です。」

「そうだったなー。
たしか2年になってからずっとだったか?」

そうなのだ。席替えをする前から
何かに呪われているんじゃないか
ってくらいずっと一緒なのだ。

「そうです。だから私もそろそろ違う人と隣になってみたいんですけど…。」

私がそういった瞬間、
隣の彼……山田くんが
にっこりと笑いながら話しかけてきた。

「春夏冬さんは僕と隣は嫌なの?」