「今すぐ直してもらえません?」

「は?お前何言うとるん?
 入学手続きも
 ちゃーんとやって、
 今更間違いありました 
 なんて言えんわ!」


「じゃ…じゃあどうすれば?」



「男装や」



「えええええ!!?
 そんなの無理ですよ!
 バレますって!」

「大丈夫。髪ビャビャッと
 切ってもろうたら、
 それなりに
 男に見えるて♪」

ニヤニヤしながら西森は、
椅子から立ち上がった。

「ほな、しょゆことで〜」

そう言って、西森は校長室を
出ていった。


一人校長室に残されたつばさは
呆然としながらこう呟いた。



「…なんでやねん」