「城川雪姫について調べました」



「どーでした?」



私は、内心ドキドキして、封筒を受け取った。



「ダメです。
陵斗さまと接触する理由も、何も・・・ありません」



「そう・・・ですか。」



じゃあ、誰なの?


彼の初恋の人は・・・。




「白雪さま。
どうなさいますか?」



「権力を使っても見つからない。
何で・・・でしょう。
お金で買えない物があるって知ってる。
でも、お金があっても、人すら見つけることが出来ない。
馬鹿でした・・・無駄な時間を。」




私は封筒を執事に渡すと、首を振った。



「もう。終わりにします」