そう言うと、右手の人差し指で 私の左ほほを スゥーとなぞるように 触れた。 「面白いな。 俺か椿が お前か 雪夜って奴と 結婚するなんて」 すると彼はこう言った。 「俺は・・・ 何も知らないような お嬢様とは 結婚しないから」