「陵斗・・・」 すぐに視線をずらされた。 「帰る。 もう・・・いいでしょう?」 紳吾の手を振り払う。 「おいっ!待てよ」 舞台上の陵斗が、司会者のマイクを奪い。 私をまっすぐに見ていた。 「陵斗・・・・?」 陵斗は一礼すると、私の名前を呼んだ。 「白雪。待って。頼むから」 「・・・・。」