私の腕を掴んだのは、佐藤紳吾。 まぁ、王佐だったんだけど・・・仮名だし。 「何で・・・?ロンドンにいるんじゃ・・・」 「話は後で。 今はここで、彼の婚約者を聞いてくれ」 何で、そんな辛い思いをしなくちゃイケナイの? 可笑しいよ。 可笑しいよ。 もう苦しめられるのは・・・散々だよ。 「離して!帰るの!!帰るの!!」 私は首を振って、帰るのをアピールした。 「では、発表します」 私は早くここから出たかった。 すると、舞台上にいる陵斗と目が合った・・・。