私は、唇を噛んだ。



「だから、話を・・・」



「陵斗なんかもう知らない!」




すると、私はいつの間にか、陵斗の頬を叩いていた。



「あっ・・・・」


すると、私は陵斗に睨まれた。




「あぁそうかい。話は聞いてくれないし、叩かれるし、最悪だな。
騙されて、その男と結婚でも何でもすればいい。
椿と雪夜が正式に婚約したしな。
俺達の関係はもう持つ必要もナイ。」



私の涙は地面を濡らしていく。



「待って・・・話って・・・?」


「もうおせーよ。
何で、話を聞こうとしない奴に命令されて、喋んなきゃいけないんだよ」



私は陵斗を見た。


・・・本気で怒ってる。



彼は冷たい瞳をしていた。




「じゃ」