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「ハロぉ~」


手を振りながら、ユウキは近づいてきた。



「ユウキか。ありがとう」



ロンドンまで来たユウキ。



ユウキは笑顔で俺に抱きついてきた。



「おいッ!お前・・・」


「いいじゃない!元婚約者なんだし~」



ユウキとは小さい時、婚約者の人間だった。


しかし、ある日。


英才教育の時、ある一人の女に心奪われた・・・。




彼女は俺を『王子様』と言っていた。


初恋の人なのに、顔をよく思い出せない。


残っているのは、彼女の鮮明な声だけ・・・。