それから―――・・・・
入学してから1週間ほどたってクラスにも学校にもみんななれてきた。
そんなある日、私が家に帰ると、お母さんがバタバタしているのが見えた。
私はどうしたのだろうと思い、お母さんに
「何してるの?」
と聞くと
「あさってからお母さんとお父さん、アメリカに行くから!」
なんて言い出す!!
「えっ!? 私はどうなる―――・・・・」
1人焦って大きな声を出す私をよそにお母さんはのんきに私の言葉を遮る。
「宮は行かないから大丈夫よ」
えぇー!?
「なんで?!」
「だって宮は高校生になって友達だって出来たのにすぐお別れは悲しいじゃない」
お母さんが笑いながら「そうでしょ?」と言う。
「そうだけどっ・・・。
でも、私はどこに住むの?」
一番疑問に思うことを聞くと、お母さんは変ってくらいニコニコしてて、なんか怖い。
「大丈夫!!もう決まってるから!」
なにが大丈夫なんだよ…と思いながらもワクワクしてくる。
「そうなの?! どこ?」
「それはまだ秘密!
あさってのお楽しみよ!!」
「え〜・・・」
楽しみにしてたのに!!
まぁいっか〜
楽しみはとっとこ!
「それより宮も早く荷物をまとめて!」
お母さんに言われて私も部屋に向かう。
「は〜い」

