夏の記憶

「おい冗談だよ。優奈、落ち込んでんの?」


タケルの声でわたしははっと我に返った。


タケルがわたしの顔を少し心配そうにのぞきこんでいた。


わたしが黙っていたので、「ブサイク」という言葉を気にしたと思ったらしい。


「別に。もともと可愛くないし」


わたしが笑うと、タケルもほっとしたように笑った。


「それもそうだな」


「ちょっと今のはひどくない!?」


「ば~~か冗談だよ」


そうしてわたしたちは、ごく自然に並んで歩き出した。


わたしとタケル、梢と幸ちゃん、まるで最初から決まってたみたいに、違和感なくわたしたちはわかれた。