それから結局、HRが終わるまで隣からは、笑い声と叫び声が聞こえてきた。

「はぁ。まじうるさい。」

「すごい人気ね。彼女いるのかなぁ。」

「愛理までそんなこと言ってんの?」

愛理本気なのかな…。

いや!!別に私には、関係ないしっ!!

「あのちょっといい?」

「何?今、愛理と話してるの!!」

バッ!!

顔を上げると目の前には、あの黒崎那智が…。

「ちょっと中村さん借りるね。」

にこっ。

グハッ!!

じゃなくてなんで話しかけてくるの!?



人が少ない旧校舎…。

……………。

なにこいつ!!

人を呼んどいてなんで何も話さないわけっ!

意味わかんない!

「あの…。用事ないんなら授業始まるし帰りますね。」

踵を返してドアの方を向いた瞬間。

ガシッ!!

(°□°;)????

腕を掴まれて壁に背中をくっつけることになっていた。

「えっ!黒崎くんなにしてんの!」

一生懸命に彼の胸元を押し返したがびくともしない。

「あのさ…。」

彼がやっと口を開いた。

「あのときは、ごめん。」

んん? なんの話をしてるのかな!?

「俺は、まだ子供で遠距離なんて無理だと思ってあんなこといったんだ…。」
あぁ。あのことね。

「いまさらだけど俺、ずっと好きだから。」

はっ!!

「お前に男がいても絶対奪うから。俺に惚れさしてやる。」

はあぁー!?

黒崎くんって私のこと好きだったの!?

ってか、この人だれ~(°□°;)

二重人格!?

「てことでじゃあな。」

チュッ

はあぁー!!

あいつ! あいつ!

でこちゅーしたぁー!!

こんなことで私の高校生活、大丈夫なのでしょうか…。