恋愛講習-赤点常習犯と初受講生-

眼鏡の男は自分の席でお菓子を食べながら漫画を読んでいた。


まるで自分は関係ないような空気を漂わせている。


『お前が言えって言ったんじゃねぇか!!』


と陽翔は心の中で叫んだ。


しかし、今はそんな事を言ってる場合ではなかった。


一応こいつをこんな状態にしたのは俺の所為でもあるんだ。


そう思いながらもう一度励まそうとしたら…またややこしい奴がきた。


「たまにはヨウも言う事言うじゃねーか!!!!久しぶりにスカッとしたぜ!!」


大きな声で無駄に元気…俺の事を『ヨウ』って呼ぶのは1人しかいない。


「全部フジモンがやらせたんだよ。言ったのは俺なんだが。それよりタケもこいつを元に戻すのを手伝ってくれ。」


そこには健康的な色黒で細マッチョの男がいた。


「いや、ヨウは正しい事を言ったのだ!!慰める必要なんてないだろう!!どう見たってヨウの方がイケメンだしな!!」


「バッ!?お前そんな追い討ちをかけるような事を言うなって…。」