今更過ぎるかもしれないが、私達は普通の女子高生ではない。

情報屋なのは先程言ったが、甘い遊びでやってるような情報屋ではない。れっきとした"仕事"である。
もちろん報酬もあるし、それに見合った情報でなければならない。

太古の情報から、今現在の情報まで多種多様に取り扱っている。例えば簡単なものでいけば「『漢委奴國王』と書かれた金印を江戸時代になんという百姓が見つけたか?」など...こういった答えが解りきった情報は朝飯前といったところである。

情報能力は他家には負けない自信がある。松尾家は代々情報屋をしていて、歴史は遡れば果てしなく、伝統,長年かけて磨きあげた技術は他に劣る訳がないのだ。
まだまだ親や先祖には勝てないが他家の奴に負ける部分はないと思ってる。

時は江戸時代、将軍様たってのお願いにより、我が家は幕府の情報屋だったようです。
ただ我が家が情報屋だとおおっぴらになることは避けたかったので、徳川の書物やらにも名を残すことはなかったが、我が家の開かずの間には色々と書かれているらしい。開かずの間にはそれ以前のことが書かれた書物やらがあるらしいが、そこにまだ私達双子が入ったことはないので詳細は不明だ。




仕事は分担しており、基本的に黒鷹が"情報収集"。ハッキングでも張り込みでもなんでもできる情報収集の天才です。
私 白鷹は"その他"といったところです。もちろん情報収集もしますが、黒鷹のが得意なので殆ど任せており、あまりしません。
先程あったように計画立てたりする頭脳は私担当です。黒鷹はこういうのが嫌いらしいから一切行わない。