「田山は基本的に0時~2時の間に寝る。奥様も同じくらいに布団に入るから、それ以降なら何時に侵入しても大丈夫!なので…」

白鷹はホワイトボードに予定表を書きはじめた。

1:30~ 移動
3:00~ 侵入開始
3:05~ 侵入完了
3:10~ 部屋へ侵入(金庫)
3:20~ 部屋へ侵入(宝石)
3:30~ 退出

「この町から車で1時間半くらいのとこに田山は住んでる。電車もよかったけどちょうどいい時間に電車が来ないから車で移動。
黒鷹情報によると、東向きにある二階の窓が壊れてるらしいからそこから侵入。
そこから西側まで行くのに5分。西側に行くまでに田山夫妻の寝室があるから気配で寝てるか否かを判断し、5分以内に西側に金庫がある田山の書斎があるからそこへ行き、金庫のナンバーは黒鷹が後で言うとして、金を盗んだら、隣にある奥様の衣装,装飾ルームへ向かいそこにある金目のものをゲットして退出。
今回ゆとりを持って計画してあるから退出はもっと早いかもしれないけど…。退出したら東側に私達が乗った車止めてあるから入った窓から出てそこに来て」
「金庫のナンバーは車内で言うとして、見取り図は白鷹配って」

白鷹は田山家の見取り図を二人に渡し、大きめの見取り図をホワイトボードに貼った。
黒鷹がホワイトボードの見取り図に近付き、順路を説明し、最後に一言「ついでに言うと、田山は就寝時間より約3時間後、妻はその約30分後に1階にあるトイレに行くから気をつけて」とだけいい席に戻った。