「昨日、寺倉に話しちゃったのよね~今日の事」

「え?」

「でも、ま、いいでしょ。江口も自分のパートナーがどっちになるか見たいでしょうし」

 ええ、そういう問題?

 なんか、マジ緊張するんですけど。

 いつもなら、全員が揃って練習やってるし、陽が何してても気にならないんだけど……今日は違う。確実に、俺の試合を見るんだ。

 その視線に、耐えられるだろうか。しかも、あいつは亜美の……そっか、亜美を応援しに来たって感じかもしれない、そっかそっか。

 俺、なに勘違いしてんだ? いくら指名してくれたからって浮足立って、惨めだよな。

 平塚先輩は、さっそく審判の位置に着いた。

「レディ、サーバー木下、レシーバー加藤。五ゲーム」

 四ポイント先取で、三ゲーム取れば勝ちになる。

 ちらりと、俺は陽を見やった。