素直になれば



「今日は、足の調子はどうですか?」





「大丈夫。いつも通り、頼むな。」





「はい。」




逆井先輩がスキなんだって自覚してから、些細なことで、喜びを感じる。



「できました♪」





「さんきゅ♪」




胸がキュンとなるような笑顔を残して、先輩は練習を始めた。




数分後、キャプテンの掛け声で、全体練習が始まる。



今は、毎年春に行われる春季大会に向けて、みんな一生懸命。



逆井先輩が一番だけど、キャプテンも秀も、みんな余計カッコよく見えるんだ。