取りづらいところにある上に、少し高いところにある。 手を伸ばしてみても、全員のバッシュには、手が届かなかった。 「里愛ちゃん。」 突然の声にビクッと体が震え、後ろを振り向いた。 「逆井先輩。あれ、秀はまだですか?」 「うん。なんか、彼女と話してたよ。てか、荷物!里愛ちゃんはマネージャーなんだから、こんな仕事はいいよ。」 逆井先輩は、笑顔でそう言ってくれた。