素直になれば




「しまうのは、ここの教室。ユニフォームは部室ぢゃなくて、この管理室な。んで、男バスの場所は、ここ。」




そう言って逆井先輩は、棚の高いところに段ボール箱を置いた。




「てかさ、里愛ちゃん。」




「はい?」




見上げると、逆井先輩は、悪戯に笑って言った。




「里愛ちゃんが筋肉つけてもさ、身長届かないからさ、ユニフォームしまうのとか、ムリぢゃね?」





「あっ…。ぢゃあ、牛乳飲んで、背を伸ばしますね♪」




「ははっ。里愛ちゃん単純!可愛いなぁ。」




「え?」




「ぢゃ、戻ろうか!」




「はい。」