身支度を終えて、自転車と電車で、約一時間かけて、学校に向かう。 「行ってきまーす!」 今日は、いい天気っ! 通い慣れてきた道を自転車で通りすぎ、見慣れた駅の、乗りなれた電車に乗った。 最寄りの駅の次の駅で、人が数人乗ってきた。 ーあ、櫻井くんだ。 「あ、マネさん。」 「櫻井くん…だよね?おはよ♪こっちだったんだね!座る?」 「おう。」 櫻井くんは、あたしの隣に腰を下ろした。