好きな人はスカウトマン。

続きを聞かせて欲しかったけど、そんな野暮なお願いはしなかった。


圭太にだってプライドはある。
続きを言わせてプライドを傷つけるような事をしたらいけないと思った。



「うん!あたしからもまたメールするよ!じゃ、仕事頑張ってね」



そう言って改札の中に入っていった。


元カノとしては完璧な答えだったと思う。



でも……



あたしも今日は楽しかった。


やっぱりあたしには圭太しかいないと思った。



ヨリを戻したい。


そう強く思った。


だけど、
やっぱりスカウトマンは嫌だ。