好きな人はスカウトマン。

「美雪!」


「あ、圭太…。また会ったね」


予想通り、スカウト通りに圭太はいた。

ちょっとわざとらしかったかな、と思いつつ、「また会ったね」なんて言ってみる。



「あぁ、俺スカウト始めたんだ」


「そっか。前会った時に、そうなのかな、とは思ったけど」


「うん…。美雪、今何してるの?ヒマならお茶でもしない?久しぶりに話そうよ」


「お茶?」


圭太の口から、お茶なんて言葉が出てきた事にビックリした。