《只今の得点は…白組405点!紅組399点!接戦です!!!》
お昼前、放送部の声がグラウンドに響く。
生徒会デート権で忘れ去られていたが、体育祭とはそもそもチーム戦なのだ。
《気になる個人得点は…》
ザワザワ騒がしいグラウンドが静まる。
どんだけ気になるんだ個人得点。
なんて言ってる私も気になる。
《1位2年D組、高橋伊月56点!2位2年A組、金田涼介51点!3位3年F組、沢村幸隆45点!!です!!》
おおっと生徒はわき上がる。
いやちょっと色々待ってくれ。
「金田劣勢!!??」
「沢村先輩何気にすげえ!!!」
私は周りを見渡す。
よろめく金田が水道に向かっていくのが見えた。
私は見つけたのと同時にそっちに走った。
金田は何とか蛇口をひねり、水をすごい勢いで飲んでいた。
「おい、金田!」
「…栗原…か。」
「馬鹿。もういいから保健室行ってくれよ…」
「ヤダね。こんな中途半端で終われねぇ。」
「なんでそこまでっ…」
その時だった。
背後から声が聞こえた。
「全く、リューちゃんに心配かけすぎ。無理しちゃうトコ、全然変わってないじゃん。」
「あ、赤丸…」
「マルちゃ…バレてたか…?」
「バレバレ。何年の付き合いだと思ってんのさ。」


