「じゃあ、大輔は?」

「僕??」


唐突に降られて驚く大輔。
普通この順番なら副会長の金田だが…。


「ないよ!」

「へー…興味ないのか?」

「今は妹たちの世話と生徒会で忙しいし…生徒会で青春してるから!!!」

「妹か…香奈ちゃんだっけ!?」

「そのほか2人の妹。中2、小6、小2の双子で4人兄弟。」

「…多いな!!」


香奈ちゃんは隆樹と同じクラスの女子。
大輔の妹だと知ったのはついこの前。
香奈ちゃん曰わく、大輔は結構なシスコンだとか…。


「興味ない訳じゃないんだけどねー!」

「じゃあ好きなタイプとかはいないんですか?」

「家庭的な女性かな?」


うわぉ、男ってそういうのが好きなのか。
私、料理できないんだよね。
ダメじゃん私。
結婚出来ないわ。


「今、私ダメだ…とか思ってたりする?安心しろ、それ以前に誰もお前が女だと思ってないから。」

「ちょっと黙れば?!」


恋バナ始まってから一言も言わなかった金田が口を開いた。
私を貶すために。
うそつけ金田。
さっきまで私の着替え見て自己嫌悪してたくせに。
それって女扱いしたってことじゃないの?

なんて言ったら金田きっとまた凹んじゃうから言わない。
…凹んでる金田も面白いけどさ。