【数日後】
「と、いうことで張り切って参りましょう!!」
…。
今の私は相当間抜けな顔をしているにちがいない。
今の現状を説明したいが出来ない。
私も把握しきれていない。
まず一番大事な点。
「わ、私がスカートだと?」
小学校以来一度も私服でスカートをはいていない私。
それだけじゃない。
頭の先から足までもが、なんだかわからないが、JKなのだ。
髪にはショートなりにワックスで盛られている。
鏡に映る、私ぽい生物。
誰?
「何いってるの、スカートなんて学校ではいてるじゃない。」
「似合ってるんじゃないか?」
夏目先輩は真顔でいう。
社交辞令ですね、わかります。
「人って変わるんだね。」
どういう意味だ大輔。
「…あ、赤丸先輩!!!こんな時、女性にはなんて言えば!!」
佐々木は私に対するコメントに困りあたふたしてる。
犬みたい。可愛い。
振られた赤丸はニヤリと笑って、私に近付く。
ヤな予感がざわざわと私の背中を流れる。
赤丸は私にぐいぐい近寄る。
そして、そっと頬に触れた。
「お持ち帰りしたいくらい、綺麗だよ。」
「ヒィ!!!」
「く…アハハハハ!!!!」
なんとも言えない痒さが体を覆った。
痒い!!!!痒すぎる!!!
私のリアクションに大爆笑する赤丸。
私のリアクションは正しいと思うぞ、変態やろう!!!
沢村先輩と夏目先輩と大輔が笑ってる。
佐々木は顔を真っ赤にして照れている。
可愛い。
「ちょ、ちょっと、赤丸!説明しなよ、この現状。」
「はぁ、いいよ?全く…面白いな、リューちゃん。」
笑い過ぎで呼吸を整えている赤丸が一つずつ、説明し始めた。