いくら生徒会といってもそこまで出来ないじゃん!!
こういうのは先生に…。
「あー教師はアテにならないからね。教師に相談出来ないから、俺らにくるの。」
「沢村会長…。」
私と金田の間に会長が割って入った。
意味深な目で私と金田を見比べる。
「あれ、金田くん、女の子嫌いじゃなかったっけ?」
「あれ、会長?目が悪くなったんですか?女の子ってどこですか?あ、佐々木ですか?」
「てめぇ…。」
「僕!?」
涙目の佐々木が私達を見つめる。
私なんかよりもずっと女の子っぽい。
強いて言うなら、犬みたい。
「桐谷章太くんについての基本情報だが1年C組で書道部在籍、最近じゃ週に4回学校来れば良い方だ。」
「おいおい留年したいんか。」
「お前バカか?原因が学校に有るからだろ!基本書道部の奴は隠キャラだからな、イジメ路線が一番可能性があるな」
「わかってるよ!…こういうのは調査が必要だよね?」
「そうだな…クラスと書道部…か。」
眉を寄せた金田。
あーなるほど。
「私がクラスいくから、金田は書道部な。」
「…!」
「書道部は女子が少ないって聞いた。金田にはそっちのがいいでしょ。」
「金田のこと、分かってるね。栗原さん。」
次にひょこっと顔を出したのは三嶋。
「女嫌いってのはよく分かってるよ、三嶋。」
「三嶋?あ、僕か。大輔でいいよ。三嶋って呼ばれ慣れてないから。」
「そっか、わかったよ。大輔!」
「今回に限って手伝ってあげるよ!栗原さん新人だから!」
「え~!?じゃあ俺もいく!!!」
赤丸が向かいの机から顔を出してきた。
遊びじゃないんだぞ!


