今日も空は青い。
スッキリするほどに。
飛び立ちたい。
そう、現実逃避ってやつ。
頭のなかは常にランデブーな私。
雲に潜ったら楽しいだろうな。


「アンタ、いつにもまして酷い現実逃避だね。生徒会のせい?」

「七海ちゃん?何を言ってるのかな!?」

「いや、生徒会入ったんでしょ、リュー?」

「な、なぜそれを…。」


いやいやいや。
あの事件が起きたのは一昨日。
なのになぜこんな早くにバレて…。


「今日の朝から掲示板に張り出されてるじゃん。ほら。」

「ほら?」


掲示板をみるとデカデカと「2年B組 栗原竜希 生徒会入り!!」と書いてある。
なぜ気づかない私。
ていうかなんだこの寒気は。


「あ…あいつ等…。」

「鈍いよねー。今日朝からみんな、あんたの話でもちきりだよ!?」

「は!?」


ああだから、今日…


((おはーっ!!))

((噂のリューじゃん。))

((噂!?))

((まあ頑張れ!!俺は応援するから!!))

((意味分からんぞ、伊月。))



あはは、頑張りたくないよ伊月。


「ていうかさあ。いいの?放課後一緒に帰って。」

「は?どういう…。」

「くーりはーらさーん。」

「ヒッ!!!!!!」


出たストー会長!!!
神出鬼没な会長様。
後ろから突然現れたと思うとニヤニヤしてる。
うわお、嫌な予感だ。


「…何でしょう?」

「初出勤です。さあ、行くよ。」


ガシッと肩に担がれた。
あまりに急な出来事で七海は目が点。
私も目が点。
会長は走り出した。


「いやだああああああ!!七海いいいい!!!!」










お仕事の時間。