「もしもし。」
「もしもーし!あ、リューちゃん?」
「ゆ、優花…!!」
心のどこかじゃきっと、隆樹が出てくれることを願ったが…やはり出たのは優花。
「白波ビル地下駐車場にて待つ。ふふ、隆樹くんはちゃんと生きてるから大丈夫。さ、用意ドン!」
「ちょ、優花!!!!」
切られた。
楽しそうだった。
何がしたいんだよ。
おかしい。おかしいよ優花。
私は全速力で白波ビルへ向かった。
「リューちゃんっていい子じゃん。てかウケる。」
「そうか?ただの宇宙人だろ。まあ見てて面白いけど。」
「僕も話してみたいな、栗原さんと!!」
「幸高、行くよ。」
「焦らない焦らない。私も久しぶりの出勤だからね。すごく高まるよ。」
「時間がないですよ!のんびりしてちゃダメです。その栗原って人、やられちゃうかも!!」
ガチャン
生徒会室の鍵が閉まる音が響く。
【隆樹side】
「花園さん、何がしたいんで…」
「隆樹くん?君人質なの。無駄口叩いちゃだめだよ?」
「竜希…姉貴は一人で来ますよ。」
「そんなわけない!!舎弟沢山連れてくるに決まってるわ。ふふ、化けの皮剥いでやるんだから。」
俺の目の前にいる女が言う。
多分、竜希の化けの皮を剥いだって下の顔もそう変わらない。
だって2つの顔を作るほど器用じゃないから。
今回剥がれるのは、この女だと思うけど。
俺は人質にも関わらず、冷静に考えていた。


