生徒会恋事情。



いやぁ、なんてチャラい男なんだ。
第3ボタンまで開いてるぞ。
残念だがまだ春なんだ。
見てるだけで寒いからやめてくれ。


「な、なにが合格なんですか?」

「入会試験!」


にっと笑って答える赤丸。
金髪の髪が揺れる。


「いやいや!!!まだ入るとは、」

「絶対入ると事にはなるからっ!」

「俺もそうだと思うぞ。」


怖いこと言わないで下さい。
ストー会長の下で働くと思うと、恐ろしくてたまらない。
金田には弱み握られてるし、良い事なんて…うわああああああ!


「て、ていうか、国木田先生この話をするためだけに授業を自習にしたんですかっ!?」

「まあーな。まさか赤丸がいるとは知らなかったがな。」

「へへ!まっ、生徒会も悪いもんじゃないよ?ねぇリューちゃん、仲良くなるために世間話でもしようよ?」

「世間話?」

「会長とか、キンちゃんとか………花園優花ちゃんの話とか。」

「は、はあ…。」

花園優花という単語を意味深に発言する。
国木田先生は全く興味なさそうに昼寝をはじめ(こいつこそサボリだろ)、清水先生はお茶をすすってアナタたち元気なら授業行きなさいよ、と言った。