生徒会恋事情。



「栗原は生徒会入りたいのか。」

「何突然?あ、国木田先生、生徒会担当でしたね。」

「あぁ、そうだ。で、どうなんだ?」


国木田先生は腕を組んで訪ねる。
清水先生は呑気にお茶をすすって"あ、茶柱!!"とか言ってる。


「興味は…あります。」

「どこに?」

「それは、」


私は先生を真っ直ぐ見つめ答えた。


「楽しそうじゃないですか。」

「そうか。」

「誰かのために出来ることをしよう。それが楽しそうなんです。」



国木田先生の眉間のシワが気付けば消えて、フッと笑っていた。
すると次の瞬間、私のうしろのベッドのカーテンがシャーッと開き声が聞こえた。


「合格!!!」

「ぬぐっ!?」


いかん、あまりに突然なものだから変な声がでた。


「キンちゃんに聞いた通り、色気のかけらもない子だね。さすが、キンちゃんのお気に入り。」


何だろう。
心底失礼だと思う。
誰なんだと後ろを振り返った。


「あ、優花の…。」

「ん、優花?あぁ花園か!そ、花園の元カレ、赤丸俊樹!よろしく!」

「よ、よろしく。」


よくあっさりと元カレなんて言えるな。
見た目からしてプレイボーイって感じ。
俺モテんだぜ、みたいなオーラが出てる。


「お前サボリか赤丸。」

「まさかまさか!とある乙女にハートやられたから保健室に。」

「つまりサボリな。」