生徒会恋事情。



「栗原竜希~。」


次の授業は保健。
ってことで準備してたんだけど…国木田先生が教室に顔だけ出して私を呼んだ。


「国木田先生?」

「ちょっと来い。他は今日自習~。」

「げ、私なんかしたっけか…。」

「頑張れリュー。」


棒読みの応援を受け私は国木田先生について行った。






「…花園。リューは強いからな。」

「え?何、伊月くん。」

「…いや?なんでもない……。」











国木田先生に連れられて来たのは保健室。
保健室に入ると保健の清水先生が、いやな顔でまた来たのと言った。
私はめったに来ないので多分国木田先生がよく来るんだろな。


「ここは会議室じゃないのよ。」

「ここが一番落ち着くんです。話しやすいっていうか…ね?」

「ね、じゃないわよ。」


清水先生は美人だ。
生徒に人気だから知ってる。
ていうか国木田先生って…


「国木田先生、清水先生のこと好きなんですね。」

「デリカシーないなお前。そんな訳あるか。」


あれ、じゃあ嫌いなのか?
純粋に保健室が好きなのか?


「保健室好きとか…変態ですね。」

「保健室のまえに精神科連れてくべきだったか。」


保健室の先生用の机の前に、普通の机が2つありイスも2つある。
片方に国木田先生が座ったから、空気をよんでもう片方にすわった。