生徒会恋事情。



さっきから質問攻めな金田。
確かに知りたくなる秘密なんだけどさ。


「それは隆樹が……/////っ!?!!」


金田の方に振り向いたその時、そりゃもう金田の顔が近かった。
なぜにそんな近づく必要があるんだ!!
もちろんブランコから落ち、頭から鈍い痛み。
最近よく頭に衝撃が走るなあ。
こりゃヤバいよ。
頭ガチでおかしくなる。


「いってえっ。」

「ぷっ。ごめん。悪かったわ。」

「お前っ何したいんだよ!!!」

「イヤイヤ、また泣くのかなって。ははっ。」


こいつ人の不幸を笑ってる。
てか泣くって!!


「誰が泣くって?ソンナコトシリマセン。」

「可愛くねーな。まあ、女が泣いたって面倒なだけだけど。」


♪~♪♪~♪~


金田のポケットから音楽が流れる。


「あ、もしもし。会長?…あ、はいスミマセン。………いや…いろいろありまして…すぐ戻ります。では。」


あー。
相手は会長ですね。
あのストー会長。


「じゃ。俺かえ…」

「栗原組次期党首として金田、お前に頼む。」

「え何突然。」


多分会長に帰って来いと言われたんだろう。
でも私の話は終わっちゃいない。


「栗原組の傘下に入ってください。お願いします。」


私は立ち上がって言う。
後ろの夕日で影が長く伸びている。
金田はフッと笑って答えた。


「…そうだな。お前が生徒会に入るって条件なら考えるよ。」

「金田…お前…。」

「栗原組のことは秘密にするし、俺は気にしない。2つの顔持っててもいんじゃない?…のんびり考えな。じゃな、栗原。」


金田はそう言って帰って行った。
頭使うね、アイツすごいよ。
いい交換条件だな。
アイツが私の舎弟になれば、良い戦力になるな。
私は自然と口角が上がった。