もう怖くて
ショックで
立てない。

「うっ・・・うぅっ・・・」


駄目だよ・・・

怖い。


でも、自分の身は自分で守らなくちゃ・・・


「玉木、落ち着いて。

勝手に部屋入ったことは謝るけど、

とにかく話・・・」


「嫌だぁ!!

来ないでぇ!!」


私は手元にたまたまあった
大きい茶封筒をおもいっきり投げた。


「馬鹿っっ!!」

投げた瞬間、千原先生が叫んだ。

だけど、茶封筒の中身は
あっけなく床にばらまかれた。




この写真・・・。

・・・あっ。

「見るなっ。」


私がなんでいつの間にか気絶していた理由を思い出した。

それと同時に、千原先生は、ばらまかれた写真が見えないように私を抱き寄せる。

「・・・。先生。」

「違うから。
これも別にそういうのじゃぁ・・・」

「そーじゃなくて。」

「・・・何?」



「・・・ごめんなさい。

ありがとう・・・。」


なぜかあふれ出した涙でうまく言えなかった。

やっぱり、

千原先生は・・・


あの人のように・・・