・・・あれ。


私、また寝てた?

また寝てるよね・・・。

おかしいなぁ。

ちゃんと千原先生に送ってもらったのに・・・。

あれ・・・この感覚。

布団の中・・・?


えっ?なんで寝てるの?

帰ってすぐ、寝ちゃったの?

見逃しちゃった!



「おじゃるまる!」


「・・・録っといたぞ。お子様め」


「え・・・?
千原先生・・・?」


起き上がると千原先生が・・・

「なんで部屋にいるの!?

変態ぃぃぃ!!」

「違っ・・・そーじゃねーよ!!
コラッ物投げるな!!

落ち着けって!!」

「帰って下さい!なんで勝手に私の部屋に・・・!」

怖いよ・・・


送ってって
言ったから
勘違い
させちゃったの?

変な気に
させちゃったの!?


「イタッ
玉木、
落ち着け・・・

これには事情が、コラ!コップなんか投げるな!」


どれだけ
物投げても

どれだけ
逃げ回っても
近寄ってくる!!

こっち来ないで!!



「玉木・・・っ、そんなもん投げたらお前もケガするだろ!」

先生は私の右の手首を掴んだ。

「・・・あたし、千原先生だけは信用してたのに」

私は遂に涙を流し、壁際で崩れてしまった。