「玉木ー。」

琉花の部屋はアパートの2階だ。

俺は階段を昇って、



「・・・琉花?」



部屋の前で倒れている
琉花がいた。



「琉花!!!」



俺は慌てて琉花の方に駆け寄る。


なんでだ!?

邦是の奴、何かしたのか!?

だけど、他に人なんていないし・・・

「琉花!!しっかりしろ!!」


琉花はぐったりとして揺すってもびくともしない。

「・・・琉花」



良かった。気絶しているだけだ。

だけどなんで、こんな所で気絶なんか・・・・・・・・


とにかく、部屋の中にと琉花を抱き上げようとすると、

一枚の写真が目に入った。

落ち着いて周りを見ると、他にも何枚もたくさんちりばめられている。


その写真が何なのか確認した途端、

どうして琉花が倒れたか、すぐにわかった。



「・・・琉花。」



そして俺は気絶した琉花を抱きしめる。



「ごめんな・・・。
また俺のせいで・・・。」