『深夜、フジテレビ本社にまた犯罪王子が侵入し、
同じ時間帯に不法侵入していた、

何者かの集団を全員刺殺したもようです。

現場の中村さーん・・・』




「どーいうことだ!?」

「何が?
・・・っつか痛い。」


俺は朝のホームルームの前に呼び出した光を
思いっきり壁に叩きつけた。

「あの後、俺に会った後、またフジテレビに行ったのか!!」

「そーだけど?

んで、大輔が気絶させといた連中を俺がとどめをさした。

あ、ニュース見たんだねぇ」

「ふざけるなっ!!
なんで殺したんだ!!

また憂さ晴らしか!?」

光の冷たい目に、俺はさらに腹が立つ。

「憂さ晴らしじゃあねーよ。

僕をハメようとした敵の組織は、

まず僕を殺して、それから僕達の組織を潰すつもりだったんだ。

だから、もー先に潰しといたの!!」

邦是は俺の手を振り払いながら面倒臭そうに話す。

「・・・別にそうと決まったわけじゃあ」

「うるせーなぁ!!」

邦是が怒鳴る。

「いちいち僕のやり方に文句つけるんじゃねーよ!!

絶対に人を殺せないお前の代わりにやったんだよ!!

アイツ達を殺せって命令されなかっただけでも感謝しろ!!!」


そう言って俺を睨み、不機嫌な顔のまま、教室に戻って行った。


「チッ・・・。」

ここが学校じゃあ無ければ、一発殴ってやりたい・・・


「先生ぇえぇえ!!!!!!!」


・・・。なんか来た。