その日、俺は楓子の家に泊まって次の日、一緒に学校へ行った。


「ふうちゃん…」

「亜也?ごめんね」

「良いよ。悪いのは雄紀だから」

「うん。ごめんね」


許してもらえたけど、これからケンカする度にこの話を出されそうだ。


「あ、楓子そういえば」

「何?」

「姉ちゃんと祥太付き合い始めたから」

「は?」

「二日前?から付き合ってる」

「あいつ、許さん!!」


あ、楓子もこんなキャラだったりする。


「舞たんなんで!?祥太は女の涙が好物なのに!!」

「いや、だから俺はお前らの中でどんなキャラなんだよ」

「最低な奴」

「大丈夫、舞さんは本気」

「じゃ、私は本気じゃなかったわけ?」

「うん」

「最低!!」


亜也と祥太が楽しそうにケンカする。

気が付いたら四人揃っていて、楓子も楽しそうで俺は幸せな気持ちになる。



俺はやっぱり、楓子が大好きだ。

もう絶対に、二度と裏切らない。