「ひなのだけじゃ、荷物持てないだろ?俺も行くよ」


ひなのと、俺、それに美羽の友達とで買い物に行くことになった。

俺は、ずっとモヤモヤしたまま。

ひなのは、なにも気にせず美羽の友達と談笑。


いつもなら、自然と手を繋いでくれるのに今日は、美羽の友達を意識してか繋いでくれない。

ムスっとして、荷物だけを持つ。


「まさかの若ママ?」

「ヤリまくって餓鬼いっぱいってか〜」

男2人が絡んできた。

この場所は、治安がいいと言えない。

夜は、出歩かない方がいいくらいだ。

それに、俺は昔からこんな服装だしひなのは、可愛いし余計に絡まれやすい。


「…みんな行こう」

完璧にビビってる美羽の友達を連れて帰ろうとするが、もちろん帰してくれない。



「なぁ、無視はねぇだろ」

「あんたらに関係ないでしょ」

冷たく言い放つひなの。


「は?せっかく声かけてやったんだから、うれしく思えよ」

「はあ?何様な訳〜?イケてるとか思ってんの?かなりダサいからね?顔も服もすべてがダサい」


あいつの毒舌は、高校時代からとにかくすごい。

チャラい男は、やっぱり嫌いみたいだ。


それにしても、子供がいて旦那もいてサンパされるひなのの、可愛さは最強だ。