俺の意味深な言葉に、顔をしかめる淳司。


「誰がだよ?」

「みんなだよ、お前も壱輝も真理子も達樹も優太もひなのも、…俺も」

「………だな」

「モモがいなくなって最初は、なんでだろって思った、俺がかわりに死ねばよかったって思った」


ずっとどんなときも一緒だった、俺の宝物をなくしたんだ。

突然の死だった。

モモは、帰るとしっぽ振って俺の顔をペロペロ舐める可愛い犬だった。


俺がちっこい頃に、淳司と拾った犬だった。