お互いの気持ちを再確認した俺たちは

百合の家にいる。



「なんか、こーして

 また嘉向と一緒にいれるなんて

 夢みたい。」



百合はそう言って俺に抱きついた。



「俺も。

 てっきり振られると思ってた。」


「振るわけないじゃん!

 嘉向みたいないい男、

 何処探してもいないもんっ・・・」



愛しい。



俺は百合の肩に手を回し

強く抱きしめた。



「百合・・・

 俺、百合とひとつになりたい。」



「・・・アタシも。

 嘉向と繋がりたい。」