俺は百合を強く、だけど優しく

抱きしめた。



「ごめん」



「え?」



「不安にさせてごめん。

 電話無視してごめん。

 俺も、百合は俺のこと見てくれてないと

 思ったから・・・」



「そんなこと、ないよっ

 アタシは嘉向が大好きなのっ」



今まで、どんなにこの言葉が

聞きたかったのだろう。



夢みたいだ。






「俺も、大好きだよ」